HENSHIN by KAMEN RIDER

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本明秀文 スペシャルインタビュー

人と人を繋ぐスニーカー



本明秀文 スペシャルインタビュー
人と人を繋ぐスニーカー

atmos千駄ヶ谷 インタビュー開始10分前 ウォーキング姿で入ってきた長身の男性は、おもむろに陳列されたHENSHINスニーカーを手に取り、「このスニーカーはやばいね」「原宿で履いてほしいね」と周囲のスタッフに話しかけた。 「今は地方でゲリラ的に販売するのがいいと思うんですよ」と続けると、思い出したように名刺を取り出す。

本明秀文 株式会社テクストトレーディングカンパニー 代表取締役 東京のスニーカーカルチャーを世界に発信するショップatmosの創立者として、常に第一線で活躍する彼が考える〈ヒーロー像〉とは?〈変身〉とは? スニーカーを通して、人と人の繋がりを大切にする本明氏にHENSHIN by KAMEN RIDERが取材をしましたので、お楽しみください。

 

『HENSHIN by KAMEN RIDER』とは
“変身!”というキャッチフレーズで知られる、仮面ライダー作品。
その場のなりゆきや外的要因により戦う宿命を背負わされる主人公たち。
彼らが不安や葛藤、挫折を味わいながら、次第に自分の中で覚悟を固めていく内面の変化こそ、仮面ライダー作品が持つ"タイムレスな価値"と捉え、服に袖を通す日常の過程で少しずつ自分をアップデートできる服を目指し、ファッションという切り口で「仮面ライダー」を再解釈・デザインするファッションブランド。




“仮面ライダーファンの心を捉えているんじゃないでしょうか”

今回atmosと同時発売となるHENSHINスニーカーを見て、どのように思われましたか?

お客さんに分かってもらえる細かいディテールにこだわっていて、仮面ライダーファンの心を捉えているんじゃないでしょうか。バリエーションも面白いですよね。カタナカでヘンシンと書いているロゴとか、英語のロゴとか用意していて。

普段身に着けるスニーカーを選ぶときに、何か基準はありますか?

昔は格好いいという基準で選んでたんですけど、だんだん歳取ってくると、履きやすさが基準になりますね。 なので今は、場所とタイミングとかで、体力にあった履きやすさで選んでいますかね。若い時にスニーカーの段ボールが落ちてきて足を骨折をしたので、寒くなるとその古傷が痛むんですよ(笑)だから機能性が大事ですかね。

“「変身」とは本当に人間が変われる言葉”

本明さんは、仮面ライダーを見たことはありますか?

はい。見ていました。僕の時代は仮面ライダー1号とか、アマゾンですね。 自分が小さい時はどこかで遊ぶ時に「変身」って言ってました。夢がありましたよね。本当に変身できるんじゃないかって思ってました。幼少期、弟が闘病をしていて、自分はお兄ちゃんだから欲しいものを我慢していた記憶があります。その時に家で一人で見ていたんですよ。仮面ライダーを。世の中を変える事は出来なくても、自分が変身して、弟を変えたいって。その時の原風景等っていうのは、今もしっかり覚えているんですよね。

ー「変身」という言葉がもつ力って何だと思いますか?

本当に人間が変われる言葉。強くなれる言葉。それを代弁してくれるというか、本当に自分に力を与えてくれる言葉だと思います。

ー「変身」は「変身解除」とセットになっていて、解除することで、変わった自分と、変わらない自分に気が付けると思うのですが、本明さんは変身解除するとどうなりますか?

解除すると弱い自分が出てくるんですよね。人間っていつも強くいられないじゃないですか。「なんであんな事をしたんだろう」って反省して、また次変身する時の糧にするっていう。

ー本明さんが考える、「ヒーロー」とはどういう存在でしょうか?

昔のガキ大将ですかね。ガキ大将って悪いことしても、弱いやつを守ってたじゃないですか。 そんな皆の調和をとるというのがヒーローなんじゃないかなって思います。



人間って良い部分も悪い部分もあるじゃないですか。それが人間味ですよね

善と悪のあいまいさは仮面ライダーがずっと追いかけてきているテーマです。どのように考えますか?

人間って良い部分も悪い部分もあるじゃないですか。それが人間味ですよね。 全部が全部いい人間だったら信用できないですよね(笑) 仮面ライダーが人気なのは、そういう人間味が反映されているからなんじゃないですか?

ー外的要因によってHENSHINをするライダーをどのように考えますか?コロナを筆頭に、現代における外的要因、または環境の変化をどのように思いますか?

本当に今の世の中が不安じゃないですか。こういう状況って自分が立ち上がらないといけない。面と向かった時にどうやって自分がそれに対処できるか。それが変身なんだと思うんですよ。

ちょっとだけでも変化できる部分を見つける事が大事

幼い頃に感じた憧れが、今の仕事に活きている部分はありますか?

憧れというのではないですが、幼少期に一人でいるのは寂しいって感じたんで、この仕事を通して、色んな人とお話ができる事が本当に楽しいです。僕は生活、商売というのが派手じゃない。なるべくお金を使わずに生活しているんですけど、生きているのが楽しい。

「なりたい自分」になるためには、何が必要だと思いますか?

本当に勇気をもって変身する事です。そのためには毎日同じことをやって、ちょっとだけ進歩する部分、ちょっとだけでも変化できる部分を見つける事が大事。僕は雨が降ろうが、風が吹こうが、毎日朝1時間歩いているんです。その中で、今日はどうしようかと考えて、昨日より一歩成長できるようにしています。



スニーカーを通して、人間と人間の関係をどう作っていけるかが、一番大事だと思います

ー「スニーカー」がもつ力とは何でしょうか?

靴を通してお客さんと話したり、一緒に過ごす時間、人と人が靴を通して繋がっているのが嬉しいですし、楽しいですね。 「スニーカー」ってもう世界言語になっているんですよね。 英語が話せなくても、フランス語が話せなくても、人間関係をつくれる。HENSHINのスニーカーだって、そうです。これ履いて街ですれ違ったら、絶対コミュニケーションが生まれるじゃないですか。

ー色々なジャンルのスニーカーをセレクトする上で考える事はありますか?

歴史やカルチャーのある面白いものをセレクトしていますね。仮面ライダーも歴史があるので、信者がいるものですし、それをセレクトしているのは大事。 僕が知らないようなカルチャーを学ばせていただけるので、僕にとってもビジネスチャンスになるんです。それがセレクト基準でしょうか。。

限定販売の魅力は何でしょうか?レア感とは何でしょうか?

2つの考え方があると思うんですよ。1つは欲しい人皆に渡す。もう1つはリミテッド。僕は買った人が高揚して、他の人に自慢できるものを販売したいので、リミテッド販売の手法を取ります。だってファッションは、かぶっちゃったりすると、ガッカリするじゃないですか。

ー消費者や視聴者の反応にどこまで影響を受けますか?

僕を嫌いな人は嫌いだし、好きな人は好きだし。嘘ついてるわけではないから、なるべく自分の本心を好きになってくれる人についてきてもらいたいです。

ーこの先のスニーカー業界はどうなると思いますか?

この先スニーカーの業界は変わらないと思う。スニーカーで自分の個性を発信する事は、もう定着していますから。あとはそのコミュニティをどう作っていけるか。そういったコミュニケーションを作れるブランドが残っていくと思います。人間のつながりを作れるブランドは残るし、そうじゃないブランドは淘汰されていく。スニーカーを通して、人間と人間の関係をどう作っていけるかが、一番大事だと思います。HENSHINのスニーカーは、特にファンが愛情をもって履くと思うので、こういったシチュエーションとかコミュニティを、しっかり演出してあげるのは大切だと思います。

 



〈本明秀文(ほんみょう・ひでふみ)・Profile〉
atmos グローバル担当 / CEO兼チーフクリエイティブオフィサー
Foot Locker atmos Japan 合同会社
1968年生まれ。米フィラデルフィアの大学を卒業後、商社に2年間勤務。96年、テクストトレーディングカンパニーを設立し、裏原宿にスニーカーの並行輸入店「チャプター」を開く。現在「アトモス」をはじめ、「アトモス ピンク」や「トーキョー23」などを運営。

 

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